ピンがホールよりも太めで、力を入れてピンを立てるTU873はいいのですが、このTU898と、TU874はピンが細いので、一本一本支持しながらハンダ付けすることになり、非常に時間がかかります。そこで考えたのが、上記写真のように、数本刺して、厚紙で頭を押さえて、ひっくりかえしてまとめてハンダ付けです。
秋葉原では店頭売りされているけれど、名古屋では手に入らない、金メッキリードの抵抗。これど比べると、コンデンサーは、基板実装の、どちらかというとオーディオ用ではあるが、音質より実装面優先のケミカルコンデンサーが使われています。
TU874のように、やたら薄かったり、ジャンパと組だったりということはない、立派な基板ではあるが、TU873のように、抵抗の放熱用に穴が開いているような、最新の取り組みはされていない。放熱のため、ソケットと基板はメッキリード線で結線するタイプ。
多層のスルーホールの基板になれてしまうと、こうした普通(単層?)のときに要注意です。パターン面でしかハンダがつかない(スルーホールでついていることがない)ので、丁寧にハンダづけする必要があります。
TU873ほど、キットとしての完成度(完成品も売っている性格上?)はなく、それなりにスタイルも古い。たとえば、TU873などは、2W以上の抵抗は、基板から数ミリ放熱のために浮かせることを明示しているが、これはない。ここらへんのノウハウ(キットをいくつも出しての経験で得た技術)は、この頃のキットには、当然反映されていません。とはいえ、モノラルアンプなので、熱源は半分ですから、これでも十分なのです。
コンデンサーも製造後5年以上経っているので、バーンインに注意が必要。