
MERCURY M3を買ってしまいました
- 何が問題だったか?
普段聴いているのが、KENWOODのミニコンポavino PRO7で、これが至近距離の小音量で聴いているぶんには、とてもよい、というか、そのサイズからは想像できない音が聴ける。
しかしながら、オーケストラは迫力に欠ける。サイズをコンパクトに収めるためにスピーカの容積が犠牲になっているのだ。そのためにというか、スーパーウーファをつなぐための端子がアンプに出ていたりするが、これもうまくない。
- 20cmフルレンジと20lくらいの箱が狙い目
LS-7PROそのものは、能率が悪いのと耐入力がないのを除けば、立派なスピーカである。これの「低音に代わるものとすれば、20cmくらいのフルレンジかなぁ、、
能率もそこそこで、フラットな特性のFOSTEXのFX200あたりを候補に考えたところで、一番の課題は予算と置き場所である。20lの箱は小さ目のブックシェルフであるが、今のavino PRO7のように、机の上に載るというわけにはいかない。
- 同じ予算で買えて、今の部屋に置けるもの
同じ予算の候補をありったけ考えてみたら、なんと、、MERCURY M3もそのうちでした。考えてみるものだ。しかも、これは高さがあるけれど、置き台がいらないので、考えようによってはB5用紙のスペースだけで設置可能だ。
しかし、、タンノイはタンノイだ。
- タンノイはタンノイ
JAZZならJBL、クラッシックならTANNOYといわれるほど、クラッシックむけ、しかも小型になるとバロックだけのタンノイである。約20年前のA-EシリーズでいうところのEのイートンが、MERCRYである。綺麗に聴けたらいいなぁとは思うけれど、バロックだけ聴けるようでは、とっても困る。
そのMERCURYでも、M2はヨーロッパで、だいぶ売れたらしい。15lの箱で、バスレフのダクトが後方に出ている。タイプとしては、KENWOODのLSF-555に似ていて、背面が固い壁だったりすると、その距離で音が調整できるというものだ。検討したM3は、そのM2のダクトを前に持って来て、高さをすいぶん伸ばしたもの。20lあるので低域が期待できる。
とはいえ、スピーカは?「タンノイ」と一度は答えて見たかったので、買ってしまいました。
- そしてM3の音
カタログで見た以上に細身なので、適当に部屋の隅に置いても邪魔にならない。いわゆるミニコンポにつないだだけなのだが、能率がいいのと低域が伸びるので、スケールの大きいオーケストラが聴ける。とはいえ、タンノイはタンノイ、弦楽器はきれいに響くが、声楽は駄目である。民放のFMなんぞ聴くと、アナウンサーがカタカナ日本語をしゃべるのが、間抜けて聞こえる。オリジナルのLS-7PROが、こうしたFMがリアルに聴けたのとは、あきらかに文化の違いか、、
とはいえ、やはり強烈なタンノイのキャラクターがついてまわる。昔の同軸2ウェイからずいぶん変わったし、私でも買えるようになったという時代の変化を感じながらも、こうした個性が引き継がれているのには驚かされた。マーキュリーのシリーズは5インチウーファなのが低音を押しているのだろう。国産のトールボーイは12-13cmウーファなので、能率も悪く、つい腰が引ける。
なんと、今では、5.1chのリアにしてます。
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平成13年11月30日 de jp3exe ex je2egz, no limit.