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(1)TU-874 組み立て前編



組み立ては、適度に休憩を入れて、6時間かかりました。
開梱時の部品のチェックで、すでにトラブルがあったので、余計にかかったとおもいます。
トラブルの対処は後編の後ろにあります。
前編は、基板の部品付け、後編は、シャーシの組み立てです。

  1. 構成
  2. parts list
    最小構成です。6BM8を2球に分けたみたいなもの。
    これで、我が家のアンプの中で一番力強く鳴ってしまったので、さすがビーム管。

  3. キットの中身を出したところ
  4. parts list
    このキットは、TU-873の半分くらいの大きさです。普通のアンプと比べてもコンパクトです。
    ビーム管の3極管接続、ドライブは、双三極管の片方を方チャンネルづつ使い、交流点灯なので、部品点数が少なく、KT-88としては、おどろくほど安い値段のキット(三栄無線、トライオードからも同一価格帯(39,800円)でKT-88のキットが去年まで出ていたが、今は無くなってしまっている)です。
    なんと、この時点で、KT-88一本のヒータに導通がないことに気がつきました。
    ここらへんが「真空管だから、、」面白いわけです。

  5. 基板を割る
  6. card

    card
    コスト削減のため、一枚プリントを数枚に割って使用します。安いだけあって、薄いので、カッターで、丁寧に傷を入れて、慎重に分割します。

  7. A基板(信号系+電源)の表(青の面=上=プリントパターンの面)
  8. a card(1)
    A基板と呼ばれる、真空管ソケットの取り付けられる基板です。
    ゆったりしたパターンで、ジャンパー抵抗によるジャンパー(設計時からのジャンパ=修正ではない)も大目です。値段を下げて、組み立てやすく、かつノイズを抑えた結果だとおもいます。
    パターンが大きく、部品も少ないので、トランジスタラジオのキットより簡単です。

  9. A基板(信号系+電源)の裏(緑の面=下=部品実装面)
  10. a card(2)
    リード線を配線するために、数十本のピンを立てるのですが、TU-873で使われていたピンより一回り細く、一箇所につき一本(TU-873は2本)です。
    間違えるとすれば、電解コンデンサーとB電源のダイオードしかないところで、パターンも大きく、シルクではっきり部品番号と向きが書かれているので、安心です。
    部品点数が少ないので、間違えて取り付ければ、次につける部品が足りなくなるので、すぐわかります。
    シャーシの脇に穴があるケースなので、放熱を気にせずつけてかまわないでしょう。

  11. ボリューム基板の表
  12. panpot card(2)
    この基板が、最後A基板と繋がるのがこのキットのミソです。TU-873がシールド線無し(交流点灯だからしゃーない?)だったのには及びませんが。

  13. その他基板
  14. power card(1)

    power card(1)
    こうしたケース組み立ての省略化が効いているかは、人によるとおもいます。たとえば、「コネクタを良い部品と買えたい」と考える人には、余計に面倒な構造と言えます。
    ここらへんが、このキットの組み立ての時間的な中間地点(=2-3時間経過して、コーヒー休憩がしたくなる頃)です。


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