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古-いオペアンプ(μPC55A)を使ったプリアンプ



NECのμPC55Aというのは、別の趣味のリミッタ・アンプや、他の人のアンプの初段に使われたりと、昔は人気だったオペアンプです。
今でこそオペアンプは2ch入って100円からなんですが、このμPC55Aは2千円しました。それがこのプリアンプはイコライザとフラットアンプで合計4個使っている高級機?の筈だったんですが、、
実際使われていたのはテキサス・インスツルメンツのカタログ落ち、SN72709でした。

μPC55A
とにかく、このところプリアンプで行き詰まるところがありましたので、これを直して使うことを試みました。
症状は、「電源を入れるとバリバリいってパワーアンプかスピーカを壊しそう」でした。

  1. 概要
  2. μPC55A
    左から、シールドつきタンゴの電源トランス、真中小さ目のガラスエポキシ(アイボリー)の基板が、+-17Vの電源、右の大き目のガラスエポキシが、手前からイコライザ、奥がフラットアンプです。これについている電解コンデンサーは、ななんと「ブラックゲート」でした。
    とりあえず、整流のコンデンサーは抜けているとおもうので、1000μFを外付けしました。これだと漏れ電流は止まらないのですが、様子を見る分には十分です。

  3. 電源電圧の調整
  4. μPC55A
    +側は17V以上出るのですが、マイナス側は17Vに届きません。やはりダイオード、コンデンサーから換えるべきか、、
    とりあえず、+-16Vに調整しました。

  5. オフセットの調整
  6. μPC55A
    イコライザーは、端子に600Ωの抵抗、もしくはショートの状態で、出力が0mVになるように調整します。フラットアンプも同じです。
    ここで問題あり。イコライザーは0mVに限りなく近い0.1mV前後に調整できたのですが、フラットアンプがダメでした。

  7. オペアンプのとっかえひっかえ
  8. μPC55A
    場合によってはイコライザアンプの使用を諦めてよいので、まともなイコライザーアンプのオペアンプをフラットアンプのものと取り替えてみましたが、同じでした。
    この切り貼りで足の短くなったのが上記の写真です。

  9. フラットアンプはバイパスしました

  10. とりあえず、フラットアンプはバイパスして、ボリューム、セレクタとバランスのみのパッシブプリアンプとしました。


バランスボリュームが入っているので、0dBどころか、減衰が大きくてフルボリュームでやっと普通の音量になりますが、ノイズは(あたりまえじゃ)皆無です。
しかしながら、音的にはボリューム一個と比較してみたところ、はやり多機能な分かなり不利(というか、帯域が狭くて悲惨な音)でした。
実際、スイッチとボリュームだけのパッシブプリアンプとかも売られているので、これもアリですが、かなり嘘っぽい音がします。ようするにインピーダンスの不一致で、よほど良い部品を使ったとしても低域/高域ともに不利です。
電源から直して、最近のFETオペアンプと入れ替えてみました。

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